指した方向を見る犬、見れない猫
犬と猫の動きの違い
こんにちは!
プレイボゥドッグトレーナーズアカデミー事務局の瀬尾です。
私は今、猫と小型犬を飼育しているのですが、どちらもレタスが大好き!
レタスを見た途端、目の色を変えて「欲しいにゃー」「早くくれにゃー」と騒ぎ出す愛猫を見るたびに、犬は雑食だからわかるけど、猫は肉食では?と疑問に思う日々です(笑)
(量はほんのちょっぴり。気休め程度にあげています)
そんなある日こんなことがありました。
夕飯の準備でサラダを作ろうとレタスをちぎっていると、すぐに気づきキッチンに上る愛猫と足元をうろつく愛犬。
こんな時、猫の行動範囲の広さは危険ですね。
火を扱っていたり、包丁が置いてあるキッチンは危険がいっぱい!
(猫を飼っている皆様はどんな対策をとっていますか?)
そんなわけで、キッチンから愛猫を遠ざけるべく、ちぎったレタスをリビングにポイっと投げてみました。
レタスのかけらが小さすぎたのか愛犬も愛猫も一瞬で見失います(笑)
そのため、「あっちだよ」とレタスが落ちた場所を指差したところ、愛犬はその指をたどりレタスに向かい、愛猫は指をたどることなく私の元で催促を続けていました。
この違い面白いな~と思い調べてみると、どうやら犬の能力の高さが関係しているようです!
犬の解読力の高さ
犬は、私たち人間のボディーランゲージや意図を読む能力が他の動物に比べ非常に高いようです。
それを示すある実験についてお話します。
実験では2つのごはんのにおいのついた容器を用意し、実験対象の動物が見ていないところでどちらか一方に少量のごはんを入れます。
対象の動物に食べ物が入っている容器を以下のような合図で教えます。
1、ごはんの容器を指でたたく
2、ごはんの容器を指で差す
3、ごはんの容器の方に頭や体を傾ける
4、ごはんの容器に目をやる
下になるほど難易度が高くなっていくのがわかりますね。
実験の結果、人間にもっとも近いと言われているチンパンジーも3歳の人間の子供もあまり出来はよくなかったそうです。
(ただし、正しい合図の読み方を覚えるのは早かったそう)
その代わり、犬はチンパンジーの4倍、人間の子供の2倍以上の頻度で合図を正しく解読したようです。
犬の能力、恐るべし・・!
では、どうして犬のこの能力が長けているのかという理由については残念ながらまだ解明されていないようです。
元々、犬の祖先は群れで狩りをしていたため仲間同士での意思疎通のためにこうした能力が発達したとか、
長い間、人間と一緒に暮らしてきたため飼い主の家族をよく観察してきたからとか、
人間と一緒に暮らしてきて進化した、などの推測があるようです。
(参考文献:犬と人の生物学 スタンレー・コレン著)
私たちを魅了する理由
理由はわからずとも、私たち人間の意図を読み取ってくれる犬たちに私たちが魅了されるのも無理はないかもしれませんね(*^-^*)
ここでは猫の結果がなく残念なのですが、猫にも犬と同じような能力があるといったインターネット記事もありました。
猫も長い間人間とともに暮らしてきた生き物。
そんな能力があってもおかしくないですよね。
愛猫にはその能力は感じられませんでしたが(笑)、個体差や性格によって能力の出方は変わってくるものだと思います。
なので、皆様の愛犬や愛猫で指を差した方向を見ないからといって問題視する必要はありませんので、本日のメルマガは1つのネタとして気楽な気持ちでお読みいただければと思います!
それでは、本日も最後までお読み頂き、ありがとうございました!
角度は違いますが、犬と人の共感性について書かれているスタッフブログを見つけたのでよかったら見てみてください(^O^)
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【人のあくびが犬にうつる!~あくびからヒト-イヌ間の共感性を探る~】
https://playbow-dogtrainers-academy.com/26697.php
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