飼育禁止になった犬種

こんにちは。プレイボゥドッグトレーナーズアカデミー講師の矢川です。

今日は先日ちょっと気になる記事を目にしましたのでご紹介いたします。

その内容は、イギリスである犬種が飼育禁止になったとの記事です。

最初は「飼育禁止?繁殖や販売の禁止ではなくて?」「今、飼っている愛犬はどうなる?」

と思ったので調べてみました。

アメリカンブリーXLとは?

イギリスの首相は9月15日、大型犬の「アメリカンブリーXL」について、「社会への脅威となっていることは明確だ」として、2023年末までに飼育禁止する方針を発表しました。

1991年に危険犬の規制を導入して以降、特定犬種が飼育禁止になるのは初めてだそうです。

飼育禁止とありますが、口輪をつけ、リードをつけて管理すれば問題ないようです。

ちょっとだけホッとしました、、。

アメリカンブリーXLって何だか聞きなれない犬種ですよね。

皆さん、ご存じでしたか?

その名の通り、アメリカンブリーの一種になります。

アメリカンブリーは1980年代にアメリカンピットブルテリアとアメリカンスタッフォードシャーテリアを掛け合わせて、アメリカで誕生しました。

咬傷事故が起きてしまう原因

アメリカでは「スタンダード」「ポケット」「XL」「クラシック」の4種類の犬種に分けられています。

見た目はやはりアメリカンピットブルテリアにそっくりですね。

外観だけでは区別がつかないかもしれません。

犬種名に「XL」と付くだけあって、かなりがっしりとした体形です。

掛け合わされている犬種ですが、アメリカンピットブルテリアの方が強く引き継がれているように感じます。

気性においても、攻撃性の高さを引き継いでいるのか、イギリスでも死傷事故が起きてしまい、今回の件に至ったようです。

「咬傷事故が起きてしまうのは飼い主のしつけが十分にされていないから」

よくこんな言葉を耳にします。

ですが、今回イギリスの首相は、

「飼い主のしつけ不十分だけが原因ではなく、犬種の持つ気質にも原因がある」としました。

結局は人間がブリーディングして、その犬種を作り出しているので、犬種そのものが悪いわけでないと思うのですが、皆さんはどう思われましたか?

こちらはアメリカンスタッフォードシャーテリア

   こちらがアメリカンピットブルテリア

ドイツや日本では?

さて、動物愛護で先進国として知られているドイツではどのように考えられているのかもご紹介いたします。

2001年に「危険犬種に対する規制」が設けられ、危険犬種に対して飼育の制限や、安楽死などが行われました。

しかし次第に、危険な犬は犬種に由来するものではなく、飼い主の飼育方法が起因となることが、犬行動学者や獣医師たちによって証明されていきました。

現在では「危険犬種に対する規制」に代わり、「犬の飼い主免許」制度を導入する流れが起きており、飼い主が犬を飼育する上で正しい知識を持つことに重点が置かれています。

日本も動物愛護という観点で、見習うべき部分があるかもしれませんね。

最後にちょっとだけ余談です。

日本では自治体によって、特定犬種と言ったものが定められています。

ちょっと長くなってしまうので、今回は割愛させていただきますが、意外に身近な犬も特定犬種に定められています。

ご興味がある方はなぜその犬種が特定犬種なのか、また、なぜその自治体が定めているのかなども調べてみてくださいね。

今回はちょっとネガティブな内容でしたが、最後までご愛読いただき、ありがとうございました。


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次回のブログ更新は9月25日(月)予定です。