フィンランドから始まるコロナ探知犬
人のために働く犬たち
こんにちは。プレイボゥドッグトレーナーズアカデミーの依田です。
空港に行けば麻薬探知犬がいて、電車に乗れば盲導犬が人を支え、前回の記事に書いた、裁判所で証言台に立つ子供に寄り添う付添犬と、人のために働いてくれている犬たちには、いつも感謝の気持ちでいっぱいです。
今回は、既にフィンランド・ヘルシンキのヴァンター国際空港で実証実験が行われたコロナ探知犬のお話をしたいと思います。
実験内容は、フィンランド国外からの飛行機で到着した参加に同意する渡航者だけに行われたもの。
探知方法は、渡航者の汗が出やすい部位に検査用の布を皮膚を拭い、専用カップに布を入れます。
カップは犬が待機する別室に運ばれ、カップに入った布に付着した検体を嗅がせるという流れです。
渡航者と犬が直接接触することはないので、犬が人の新型コロナ感染症に移る確率も低くなります。
その実験の様子もYouTubeにUPされていましたのでご覧ください。
Covid-sniffing dogs deployed at Helsinki airport
この実験で反応が出た渡航者は、専用窓口に移動してPCR検査を受けます。
ヘルシンキ大学獣医学部が実施したこの実験、なんと100%の精度で新型コロナウイルス感染者をかぎ分けたと発表しています。
アメリカでも既に研究は行われていた
その他に、アメリカでも同様に実験がペンシルベニア大学獣医学部で行われ、本実験も、感染者に汗等が付着したTシャツを犬にかぎ分けられるかを実験が行われています。
参考文献:PLOS ONE
アメリカで行われた実験でも96%の精度でかぎ分けられたそう。
犬の嗅覚は流石としか言えませんね・・・!
病気の独特な臭いを感知できる臭覚の驚き
この実験内容を知って、以前、動物写真家の方が取材をした癌探知犬の話を思い出しました。
病気には特有の臭いがあり、新型コロナウイルスだけでは無く癌にも独特な臭いが犬にはかぎ分けられるそうです。
その臭いとは、病状にもよるそうですが、甘ったるい、酸っぱい、腐ったような独特な臭いなのだそう。
これは人では感じないレベルで、犬の嗅覚感度が高いからこそかぎ分けられるのです。
コロナ探知犬まとめ
最後に、犬という存在は本当に人にとって大きく、様々なところで支えられていることを、まだ一般的には知られていません。
また、特殊な訓練をしている犬だからで、一般の家で飼われている犬は違うという考えを持たずに、犬の嗅覚は本当に過敏で繊細なので、普段接する飼主さんも愛犬のために、強い臭いの香水やルームフレグランスといったものは出来る限り取り除き、一緒のお家に住む者同士、思いやりをもって一生一緒に暮らしていきましょうね^^。
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